約束 〜promise〜
にやりとしたと思うと、すぐに唇を奪われて、おまけにカットソーの裾からお腹に手がまわってきた。
「んっ、ん〜…っ!」
抵抗しようとしても、びくともしない若井さんの体。
ようやく口を解放されたときには、息が上がって目には涙が滲んでいた。
「っ、若井さんの鬼畜!」
「まだ言うか?」
「んんん〜っ!」
今度は舐めて、吸って、噛んで、やりたい放題だ。
手の動きもヒートアップしてきて、あたしも思わず声が漏れてしまう。
「っあ、んはあ…ちょっ、と」
「香苗が、悪いんだからな…」
「ごめん、なさいっ、若井さん!」
口では必死に許しを請うけど、意識とは反対に体はどんどん熱を持ち始めて、いつの間にか若井さんの頭を抱え込んでいた。
「ん、やあ…」
「…香苗」
お互いの甘くて切ない吐息が寝室に響く。
ふと気がつけばあたしは下着姿で、若井さんも上半身裸になっていた。
気分もどんどん高揚してきて…