ただそれだけ、

我慢と旅立ち

あの嬉しかった日から
何日が過ぎたのだろうか。

シャイな私と、シャイな保方。


進展は何も無い。


というか、逆に悪くなった。
会話は無くなり、
目が合っても恥ずかしくて
お互いすぐに逸してた。



私は徐々に、この状況に
耐えられなくなっていった。




そんな時、男友達の修吾(シュウゴ)が、

「相談なら何でも言えや!」

明るく言い放ったその言葉に、
私の心の奥にある
“不安”や“我慢”を和らげて、
優しく包んでくれた気がした。
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