泣かない理由
私はたまに、蒼に私の声が聞こえ無くならないか、心配になる。

その不安は、いつも私に付きまとっていて、消える事はない。

「やっぱり一つ持つよ」

「いぃってば。重たいし」

「蒼の手が、両方塞がってたら、私と手を繋げないもの」
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