泣かない理由
私は、隙を伺いながらも、ジリジリとあとじさる。

形勢不利…だな。

「はい、そこまで。」

蒼の声が緊迫した状況を破る。
と、同時に、女の人を羽交い締めにしていた暴漢Bが、クタリと崩れ落ちた。
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