君に捧ぐ‥
「ひーなっ♪次理科室!行こうぜ♪」
「うん……」
林檎は、元々友達が多い方だから、他の子と行ってしまった。
あたしは、人見知りで…
どちらかというと、あんまし友達はいない方だから、新しかいない。
「そんでさーっ!まじそいつおもしろくて!」
「あはは…」
あたしは、ちゃんと笑えなかった
「……雛……」
ギュッ
「えっ、新!?」
新は、あたしの手を握ってきた。
「北条…青山……」
前を向くと、そこには、凪ちゃんがいた。
「凪ちゃっ……」
パシッ
あたしは、思わず新の手を振り払ってしまった。
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