君に捧ぐ‥



ガラガラ…



「失礼します…あ……」



そこには、一番会いたくて、一番会いたくない人がいた。




「青山……」



「凪ちゃん…」




ドキン…



あたしの心臓は、徐々に高鳴る。




「なんで、ここに…?」



「ああ…保健の先生が、出張でな。俺が代わりに、一日保険医になったんだよ。」




「……凪ちゃんは、お医者さんなんだよね?」



「お医者さん……っていえば、そうだなぁ。」



「じゃあ、直してよ……」



「…なにを?」





「あたしの、友情関係……」










.
< 103 / 179 >

この作品をシェア

pagetop