君に捧ぐ‥
「凪ちゃ……っ」
「ごめん、しばらく…黙って、このままでいて?」
…凪ちゃんの顔、耳まで赤い。
「……うん。」
「座ろっか…」
あたしたちは、地面に座って、空を見上げてた。
何か話すわけでもなく、ただ、空を見上げてた。
凪ちゃんとの沈黙は、
びっくりするほど心地よかったんだ…。
凪ちゃん…
スキだよ。
あたし、前よりもっと凪ちゃんのことがスキになった。
さっき、なんで赤くなったの?
どうして恋人つなぎにしてくれたの?
あたし、期待してもいいのかな?
凪ちゃんとあたしの関係に、
“未来がある”って―…
.