君に捧ぐ‥
ガラッ
「凪ちゃんっ!」
凪ちゃんが入院して2日たった。
今日からあたし達の学校はテスト期間。
だから昨日は部屋から溢れるくらいにたくさんいた女子生徒たちは、一人もいなかった。
それはすごい嬉しいことなんだけど…!
「春風さんって、教師なんですかぁ〜♪」
「かっこいいし、足長いからモデルさんかと思いましたよぉっ!」
………看護婦さん。
あんたらほかの患者ほっといてたかが一週間入院のバカにかまってていいんですか。
「そんなことないですよ。みなさんも看護婦でいるのはもったいないくらいお綺麗ですよ。」
ニッコリと天使の微笑みの凪ちゃん。
なによ。
まんざらでもないんじゃん。
拗ねて帰ろうとすると、
「青山。勉強教わりにきたんだろ?さ、早くするぞ。」
そう言って、あたしをベッドに座らせ、「こっちの方が集中できるな」とかいいながら、カーテンを閉めた。
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