君に捧ぐ‥



「雛……」



「…ひっく……なぎぢゃ…っ」



「泣きすぎ……俺が、止めてあげる。」



「うん……んっ」




キスをした。

涙で、ちょっぴりしょっぱい。
でも、甘い甘いとろけるようなキス。




沙帆さん。

あなたと友達になれて、嬉しかったです。
こんな形で別れることになってしまったけど、いつかまた会えたら、今までのように笑って話せたらいいなと思います。



林檎。

あたしが辛いとき、苦しいとき、ずっと一緒にいてくれてありがとう。
あなたがいなかったら、あたしは立ち直れなかったかもしれない。
あなたがいたから、あたしは今こうして、まっすぐ前に歩いていけるよ。
本当に、感謝してます。



新。

あたしを好きになってくれて、ありがとう。
正直、揺れたときもありました。
それくらい、あたしの中であなたは大きな存在だったよ。
これからは、幼なじみとして、ずっと一緒にいてください。
ありがとう。





あたしは、この先どんなことがあっても、凪ちゃんと乗り越えていくよ。


ありがとう、みんな。










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