君に捧ぐ‥
どくん…
どうしよう、あたし…
そんなに深く考えてなかった。
あたしのしようとしてることって、こんなにも大きいことだったんだ。
「それを含めて、もう一度聞くけど。凪ちゃんに、告白するの?」
凪ちゃんに…
告白、したい。
そうだよ…
誰がなんと言おうと、あたしは凪ちゃんがスキなんだから。
「林檎、あたしやっぱり凪ちゃんがスキ。周り気にして、想い伝えないなんて、無理!」
あたしがそう言うと、林檎はにこっと笑った。
「そう…。なら、気持ち伝えてきな!雛がそう決めたなら、あたしはもうなにも言わない。雛の味方だからね!」
「林檎…。ありがとう!じゃあ、行ってくるね!」
林檎、
ありがとう。
あたしは、凪ちゃんのいる教科準備室へと向かった。
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