君に捧ぐ‥



「では、新入生の入場です。」



音楽とともに、まだキレイな制服を、ぎこちなく着る一年生が入ってきた。



「林檎ぉ!今カッコイイ男の子いたあ!!」


「まじぃ!どれどれ!?」



あたしたちは、新入生の中からイケメン探し。




別に付き合いたい訳じゃないけど、無駄にキャーキャー騒ぐ。



「あ、そういえばね、先生かな?けっこうイケメンな先生がいたんだよね〜」




「…先生?」


先生って…
オジサンじゃん。



絶対ないでしょ。




「……。では、新しい先生の紹介です。」




オジサン、オバサン。

そんな年代の先生たちが、入ってきた。



そんななか、あたしの目に飛び込んできたのは…



「カッコイイ……」



あなただった、先生。










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