君に捧ぐ‥
「白石!これなんだけど…」
「………。」
え?
「白石…?」
沙帆は、俺を無視して歩いて行ってしまった。
「なんで無視すんだよっ…」
俺はムカついて、沙帆を追いかけた。
「白石っ!なんなんだよ?」
「……」
沙帆は、黙ったままだ。
「俺、なんかした?」
「やだ……」
「え?」
「ほかの女の子と、楽しく話してる先生なんて、やだ!」
沙帆は、そう言い走っていってしまった。
「……ヤキモチ?」
俺は、嬉しかった。
沙帆が俺に、ヤキモチを妬いてくれた。
「幸せすぎて…死にそう。」
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