君に捧ぐ‥
幸せ 〜*初めて*〜
― 沙帆は二年生になった。
俺たちが出会ってから、一年が過ぎた。
「髪…伸びたな。」
「そおかな?切った方がいい?」
「ううん。沙帆の髪の毛、好き」
俺は、沙帆の髪の毛を触った。
すごいサラサラで、いい匂いがする。
「沙帆…香水つけてる?」
「つけてるよ〜あたしの好きなブランドの、“strawberry love”ってゆう香水♪」
「ストロベリーラブ?それってイチゴの香り?」
「そうだねー、イチゴみたいな甘い香り。」
「俺、その匂いすっげぇ好き…」
「本当?じゃあこれから毎日つけるね♪」
「うん。」
俺たちは相変わらず、幸せな日々を過ごしていた。
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