君に捧ぐ‥



俺の心の中の不安が消えないまま、時が過ぎ―



季節は、冬。




今日はクリスマスイヴだ。



「沙帆ー、明日ヒマ?」



「あー…」




「一緒にクリスマス過ごせねえ?」



「うーん……」



さっきから、微妙な返事の沙帆。



「沙帆ー?」




「…ごめんっ、凪!!明日はみんなで遊ぶ約束があって……」


みんな?

それって……



「…男も、いんの?」



「いないよ!!女子だけです♪」



「ふーん…そ。楽しんできて」




クリスマス…
一緒に過ごせねえのか。


じゃあ明日は、久しぶりに昔のダチと遊びに行くかな♪




少し不満も感じたが、昔のダチとあえる楽しみでいっぱいだった。










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