君に捧ぐ‥
ークリスマス当日ー
「凪ーっ♪久しぶりだな!!」
「おぅ、タクヤ!」
俺は、学生時代一番の親友だったタクヤと会っていた。
「今日は独身同士楽しもうぜ♪」
「残念♪俺は可愛い彼女がいるんですーっ」
「まじかよ!!じゃあなんでクリスマスに男誘ったわけ?」
「彼女が、みんなと遊びたいんだってよ。」
「え……それって…」
タクヤが、急に声のトーンを変えるから、俺は少し不安になった。
「なんだよ、タクヤ……言えよ!親友だろ!?」
「わかったよ…凪、それって…浮気じゃねぇの?」
沙帆が…浮気!?
「……」
“沙帆がそんなことするはずない。”
そう思いたかったが、俺の中の不安が邪魔して、はっきりと“沙帆は浮気してない。”そう、いえなかった…。
「凪…浮気かどうか、確かめに行くか!!彼女、どこにいるんだ?」
「…駅前の、カラオケ。」
俺は、沙帆を信じることができなかった…
「よし、行くぞ。」
俺たちは、沙帆と“友達”がいる駅前のカラオケへと向かった。
.