君に捧ぐ‥



ークリスマス当日ー



「凪ーっ♪久しぶりだな!!」



「おぅ、タクヤ!」


俺は、学生時代一番の親友だったタクヤと会っていた。



「今日は独身同士楽しもうぜ♪」


「残念♪俺は可愛い彼女がいるんですーっ」



「まじかよ!!じゃあなんでクリスマスに男誘ったわけ?」



「彼女が、みんなと遊びたいんだってよ。」



「え……それって…」


タクヤが、急に声のトーンを変えるから、俺は少し不安になった。



「なんだよ、タクヤ……言えよ!親友だろ!?」



「わかったよ…凪、それって…浮気じゃねぇの?」



沙帆が…浮気!?


「……」



“沙帆がそんなことするはずない。”

そう思いたかったが、俺の中の不安が邪魔して、はっきりと“沙帆は浮気してない。”そう、いえなかった…。




「凪…浮気かどうか、確かめに行くか!!彼女、どこにいるんだ?」


「…駅前の、カラオケ。」




俺は、沙帆を信じることができなかった…


「よし、行くぞ。」


俺たちは、沙帆と“友達”がいる駅前のカラオケへと向かった。










.
< 57 / 179 >

この作品をシェア

pagetop