君に捧ぐ‥
「は?」
今沙帆は、なんて言ったんだ?
「なんで理性、抑えるのっ?」
なんでって……
「そりゃ…おまえ、その……初めてだし…。一応、教師と生徒だし、な?」
「凪、あたしを一人の女として見てよ…。今あたしは、生徒じゃなくて、白石沙帆だよ……」
「そうゆうこと、言うなよっ!…おまえ、俺に犯されてぇの!?」
「凪なら、いいよ。」
「は…?」
「凪なら、あたし何されてもいい。大好きな凪のためだったら、なんでもできるよ。」
「…あんまし俺を、誘うなよ?」
俺は、耳元で沙帆にささやく。
「さっ!?」
「もうしらねーよ?誘ったのは、そっちだから。」
「なっ…ん!」
俺は沙帆に、キスを落とした。
溶けるような、甘いキス。
「おまえの初めて、俺がもらうね?」
顔を真っ赤にさせる沙帆。
そんな沙帆が、愛しくてたまらない。
「ハイ…。」
俺たちは今日、一つになった。
「沙帆っ…ハァ……愛してるっ」
「な、ぎぃっ………あ、たしもっ……愛してる!」
『世界で一番、キミを愛してる』
俺たちは、疲れ果て、眠りについた。
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