君に捧ぐ‥
「沙帆、そろそろでるぞ。」
「はーいっ」
俺と沙帆は、服を着直し、部屋をでた。
「ねぇ、知り合いとかいないかなぁ?」
「いないんじゃねぇの?ここ、ラブホ街だし…大丈夫だろ。」
「じゃあ、ふつうに腕とか組んじゃっていいよねっ♪」
そういうと、沙帆は俺の腕に抱きついてきた。
「おい、一応やめとけよ……」
「いーやっ♪凪、いないって言ったもん!」
「…ま、いっか。」
俺は、まさかこんなところに生徒がいないだろうと思い、腕を絡める沙帆を離すことなく、そのまま駐車場へと向かった。
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