君に捧ぐ‥

ざわっ


俺が言った瞬間、職員室には動揺が走った。



｢…それは、本当ですね？｣


｢はい。｣



｢……あなたと白石沙帆には、処分決定のため一週間の謹慎処分を与えます。｣




｢責任は、全て俺が取ります。｣


｢それは…教師をやめると？｣


｢はい。｣



沙帆のためなら、教師という職に未練などはない。




｢…それは、あなたが決めることではありません。｣



｢…っ、沙帆をっ傷つけないでください！あいつは、守ってください!!｣



｢……出て行きなさい。もはやあなたは教師ではない。｣



｢教頭っ！｣




バタン‥



俺は、職員室を追い出された。



｢っ！｣


ﾌﾞｰｯﾌﾞｰｯ


｢誰だよ、こんな時に…｣



俺は、メールを開いた。

“生徒には、この話は秘密にします。白石沙帆は、守られるでしょう。あとは自分でなんとかしなさい。”



知らないアドレスから…。


きっと、この話し方は教頭先生だ




｢ありがとうございました!!｣


俺は、職員室に向かって大きく叫んだ。










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