君に捧ぐ‥
そうして、一週間が経ち俺は久しぶりの学校へ向かった。
「久しぶりだな…」
俺は職員室の前に立っている。
「覚悟はできたし…行くか。」
俺は、職員室のドアへと手をかけた。
「おはよーございますっ!」
「春風先生…来たんですね。」
「はい。…あの、白石は…?」
もうみんな登校している時間だというのに、どこを見回しても沙帆の姿はない。
「……あなたの処分は、転勤です。県外の学校へと行ってもらいます。」
転勤だと!?
生徒との恋愛だってのに…そんな軽い罪でいいのか?
「白石……沙帆は、どうなるんですか?」
「白石沙帆は……退学です。」
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