LOVE or LIKE
「やっと、起きたね」


落ち着いた、低音が響く心地よい声。


男に目を向けると、視線が合って、微笑みかけられる。


思わず顔を傾げる彩乃。


男はベッドの足元に腰をかける。


よく見ると、細身のスーツが似合っていて、整った横顔はクールな印象だ。


「あの、私。

何でここに…」
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