社長と私
「ねぇ、あなたどうして独身なの?
それだけ女の扱い慣れてたらモテるでしょ?
しかもあたしと寝たって事は彼女もいないの?」
彼を追いかけてバスローブを身に纏いながら尋ねる。
そんなあたしに嫌そうな顔で返す。
「なんだ、その質問攻めは。
お前に言う理由がない。」
「だって気になるんだもの。
あなたの事すごく。」
あたしの言葉にジッと見つめ返す彼。
「…寝ろ、早く。
朝起きたら他人だ。
もう酔っ払って男に付いてくなよ。」
「他に寂しさ埋める方法ないんだもの。
友達もみんな彼氏や仕事で忙しくて相手してもらえないし、彼氏だって長く続かない。」
「…だから他に夢中になれる事を知れ。
そしたら面白い奴だって皆構ってくれるようになるさ。」