溺愛窒息Kiss

自分の部屋に着くなり、ボフッとベットに倒れ込む。


あ゙ー……明日亮になんて言おう。


「用事思い出したから先に帰った」とか?

今までだったらそういう時はメールしてたもんなぁ……


変に思うよね。

現に今携帯鳴ってるし。


ディスプレイには、亮の名前。

電話か……


あたしは鳴り続ける携帯を鞄に突っ込んだ。

駄目だよ。


出たら、期待しちゃう。

亮の声を聞くだけど、まだ好きだって思っちゃう。



「嫌いにならなきゃ……」



枕に顔を埋め、呟く。

でも言葉とは逆に、心はこんなに亮が好きだって言ってる。


まだ鳴る携帯にも出たいって言ってる。

会いたい……


会いたいよ……亮……




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