溺愛窒息Kiss

憂の言葉が理解できない俺はただ呆然と突っ立っていた。


「あたしがいなくてもどうってことないくせに……」

「……どういう意味」

「もううるさいっ!」



憂は俺に机にあった筆箱を投げ付けて、教室を飛び出していった。


「憂っ――――」

「あれ?深海じゃん、なんでいんの??」


追いかけようと教室を出たとこを、登校してきた友達に止められてしまった。


「いや……ちょっと……」



つかマジ意味わかんね……

どういうことだよっ!




『あたしがいなくてもどうってことないくせに……』




さっきの憂の言葉が頭から離れない。



んなわけねーだろっ!

どうってことないわけねーだろっ!!!



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