溺愛窒息Kiss
こうやって憂のこと考えてると、ほんと俺好きなんだなー……なんて実感する。
きっとほかの女の子が、辛そうな顔してきても、こんなに悩まない。
普通好きじゃなかったらそうなのかもしれないけど。
今日帰り憂に会いにいかないと。
会いに行って、ちゃんと話し聞かないと。
このままじゃマジ無理……
だけど、そういう時に限って、担任の話しが長くて……
結局終わったのが、憂のクラスも終わっていた時間。
ったく話しなげーよ岡部!!
担任の岡部にイライラしながらも、憂がまだ帰っていないことを祈った。
「憂っ!!」
さほど距離がないのに息を切らしながら入ってきた俺を、残っていた生徒が驚きながら見つめた。
ゆっくりと教室に目を流すが、憂がいない。
「あれ、亮君??」