溺愛窒息Kiss
キョロキョロと頭を回す俺に声をかけたのは……えっと……
「あたし佐上佐上!」
名前を思い出そうとする俺に気付いて、佐上さんは言った。
「あぁ、憂といつも一緒にいる……」
憂に会う時いつも隣にいるのを思い出した。
よく憂の話しにも出て来るし。
「憂もう帰ったよ」
「え??」
唐突に言われた言葉に、間抜けな声を出す。
「憂に会いにきたんでんでしょ?」
「あ、うん……まぁ」
「なんか、今日は急いでるー……とか言って……亮くーん!?」
佐上さんの話しを聞き終わる前に、俺は走っていた。
意味わかんねーよ憂っ!!