溺愛窒息Kiss
Kiss Ⅱ
憂*side
ピンクの遮光カーテンから漏れる太陽の光が、朝だというのを知らせる。
布団の中からモソモソと起き上がる。
ぼーっとする頭で、昨日のことを思い出す。
そっか……亮と想い通じたんだっけ……
頬が赤くなったのが自分でもわかった。
なんか、実感わかないなぁ……
でも、嬉しい……
自分の胸に手を当てる。
考えただけでドクンドクンと脈打つ心臓。
このトキメキは“片想い”のじゃなくて、“両想い”のトキメキなんだ――――
朝食を済まし、ローファーを履いて外に出た。
「よぉ、おはよ」