溺愛窒息Kiss
「なぁ、今度他校の子と遊ぶんだけど、人数足りないんだよね。亮付き合ってくんない?」
一人頭を抱え込む俺のもとに、逞がそう言いにきた。
「無理」
素っ気なく俺が答えると、逞は口を尖らせながら言った。
「なんでだよー!」
「だってその他校の子って女子だろ?」
「そうだけど?」
さも当たり前といった感じで逞が答える。
まぁ、わかってたけど。
「俺女子とは遊ばないから」
「なんで!?」
驚き満天の声で言う逞に何も答えないでいると、怪しい顔を浮かべながら逞が言った。
「あぁ……憂ちゃんね」
「なっ……!ちげーし」
「隠すなってー。もうわかってんだから。……もしかして、もうくっついたとか?」
またしても何も答えない俺に、逞は続けた。
「そーかそーか!よかったじゃん!!」
チッ……
なんでこいつこんなにも勘が鋭いんだよ。