夢〜明日への奇跡〜(実話)
あれから結婚式の準備が着々と進んだ。

ドレスのデザインも決まり私のお母さんと和実のお母さんとで補正してくれ 純白の綺麗なドレスが完成した。


希望苑の同僚や友達
和実の友達 本屋の店主さん
みんなに呼びかけて
和実の体調のいい日を
待っていた。


本当は病室でドレス姿を見せるだけのはずだったが
和実が最近 体の調子がいいのと
祥子のお兄さんが 私達の想い出の場所である
夜景の見えるあの場所の近くの結婚式場でウェディングプランナーとして働いているということもあり
祥子がお願いしてくれて
特別にチャペル結婚式が急遽 出来ることになった。


部屋に飾られたキラキラ輝く真っ白なDress…。


私はこのドレスを着て和実とバージンロードを歩く姿を幾度となく想像した…。

真っ白建物に

パイプオルガンの音色

真っ赤な絨毯


二人夢見た結婚式…


私ができる和実への唯一のプレゼント。


最高の贈り物にしたい。
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