夢〜明日への奇跡〜(実話)
『もう少しよ!中島さん頑張って!!ヒッヒッフー!!』


『ヒッヒッフー!アァー!もうだめ…苦しい!痛ーーっい!!』


私は叫びまくった。
想像できない痛さに
ただただ…喚くことしかなかった。


その時だった…


一瞬だけ痛みがなくなり
私の目の前にキラキラ輝く光が見えた。

そして…確かに聞こえた。

【れいちゃん…】


【れな…】


じいちゃんと和実の優しい声が聞こえた。


きっと心配して来てくれたんやな…。


私は涙がこぼれた。



その瞬間さっきまであったキラキラは消え我にかえったのと同時に分娩室に
元気に
夢花が産声をあげた。
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