夢〜明日への奇跡〜(実話)
『私が分かるの?何?何?じーちゃん答えて!私介護福祉士に絶対なるからね!約束するから!英語だってペラペラになるぐらい勉強するよ!お願い頑張って!』


神様…お願い。じーちゃんを連れて行かないで下さい。私もう親に口答えなんかしないし勉強も頑張りますから…私からじーちゃんを取らないで下さい。



この願いは届かなかった。

『 ピーーーーッ 』

祖父の59年という短い人生が終わりを告げる音が鳴り響いた……。
1991年12月12日
祖父は永遠の眠りに
ついた

じーちゃんもう体痛くない?
楽になったでしょう?

天国で沢山美味しい物食べて、大好きな焼酎も飲めるし煙草だって吸えるね。入院して全部我慢してきたもんね。


じーちゃんはずっと私の心の中にいるよね。


私絶対介護福祉士になるからね。ずっと見守ってね。私はじーちゃんの孫に生まれてきて世界一幸せだったよ。
ありがとう……。

ずっとずっと 大好きだからね。。



私は棺の中で眠っているようにしか見えない祖父の顔を見ながら思った。
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