夢〜明日への奇跡〜(実話)
『死を受け入れるまで半年くらいかかったかな。毎日泣いてる私を天国で見てられなくなったのか祖父が夢に1度だけ出てきたことがあって

“笑った顔が大好きなんじゃよ!早く見せてくれ。じーちゃんはずっとれいちゃんの側にいるんじゃから”
って優しく髪を撫でてくれたんだ。パッと目が覚めたんだけど確かに頭に温もりを感じたの。夢じゃなくて本当に撫でてくれたんだと思ったよ!』

『えーっ!?鳥肌たちまくりなんですけど…それでどうしたんですか?』

『もちろんあの日から私は祖父との約束を守るために頑張ったんだ。介護福祉士の合格通知が届いた時、気付いたら親よりも祖父に見せたんだ』

『なんか凄いですね…もう夢には出てこないんですか?』

『うん…どんなに願ってもあの日以来夢に出てこないね…』


『滝沢さん今日私も墓参りさせてください』

『祥子が彼氏より私を選んだ(笑)気味悪いよ!』

『も〜(怒)ひどーい』

『嘘。ありがとっ!さー仕事しよっ』


じーちゃん元気ですか?
私は介護の仕事頑張っているよ。
たまには 夢に出てきてよ。

せめて…夢で会いたいです。


じーちゃんは毎日私を天国から見てられるけど
私は天国見れないし わからないもん。
じーちゃんばっかりずるいよ!!


じーちゃん…
16年たった今でも私は貴方が

【大好き】

です。
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