夢〜明日への奇跡〜(実話)
〜第3話〜 同じ名前
『今日も一日お疲れ様でした。いよいよ来週はクリスマス会がありますので皆さん体調管理には十分気をつけてくださいね』

源太の元気な挨拶と共に今日も利用者さんとの一日が終わる。

『じゃあバスの添乗は滝沢お願いね。俺運転だから!』

今日は源太の補助役か。。
あれっ…
確か今日は亡くなった彼女の命日じゃなかったかな。絶対忘れてはいないはずだし。。利用者さんが乗ってる時はいいけど帰りが二人きりだしな。。
まあ普通に接するのが1番だよね。

『あ〜今日も無事に皆様を送れたなぁ!やっぱり運転は気をつかうな〜』

『お疲れ様!ジュースでもって言いたいけど勤務中やしね!』

『なぁ〜滝沢〜何で男つくらないんよ?俺が紹介するって言ってんのによ〜!その歳であせりとかねーの(笑)』

『失礼ね!私にだってちゃんと愛する人いるんよ』

『はいはい。じいちゃんでしょ?』

『それのどこが悪いんよ!この世にはいないけどじーちゃんみたいな人がいいんだもん!源太こそ彼女を忘れられんくせに』


…やばっ…
私ってば自分からふれてしまった。
本当私って馬鹿なんだから源太の顔 固まってるし…どーしよ…。
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