夢〜明日への奇跡〜(実話)
あれから優さんも交えてどれくらい話してただろうか
研修で私が馬鹿な発言した事などばらされ盛り上がっていた。


その時だった。店の扉が開いた。

カランカラン……

『まだ大丈夫ですか?』

誰だろ…さすが人気バーだけに客が尽きないないな。私は何気に見るとあの研修の時の先生だった。
じーちゃんと同じ名前の…確か

【中島和実】


『中島先生!久しぶりです』


私は思わず席をたち挨拶をした。

『君…確か…いきなり自己紹介した希望苑の滝沢さん?』


『はっはい!あの時はすいませんでした』


『いいんだよ!そんなことよりクリスマスの日に一人なの?なわけないよね?』

『あの職場の打ち上げで同僚と来てるだけなんです』
『そうだったんだ。あっ!この前研修で来てた子だよね』


『はい!先生こそどうされたんですか?』


『先生なんてやめてくれよ俺も職場の飲み会でさお偉方ばかりで疲れちゃってたまたまこの店がまだ開いてたからさ』


『そうだったんですか!お疲れ様です』


『滝沢!何してんだよ』

奥から源太が不機嫌そうに言った。

『ごめんなさい。じゃ先生また…』


『あぁ…いいクリスマスをね!!』


あまりの偶然の再会に私はドキドキが止まらなかった。何でだろ……

同じ名前だけなのに…
< 31 / 122 >

この作品をシェア

pagetop