夢〜明日への奇跡〜(実話)
私達は食事しながら色々な話をした。

仕事の話や友達の話。

じーちゃんと同じ名前である事。

…不思議だな…

先生といると何だかじーちゃんが近くにいるみたい。何で笑顔になれるんだろう本当に楽しい時間だった。
『麗奈ちゃんのおじいちゃんって本当幸せだっただろうな』

『でも…最後の最後に素直になれなくて祖父とせっかく一緒に寝てたのに…それが悔しくて…』

『麗奈ちゃんは本当に優しい子なんだね…介護福士になって立派に働いてるじゃん!きっとおじいちゃんも分かってくれてると思うよ』

その優しい笑顔は今までずっと悔やんでいた気持ちを一瞬でかき消してくれた。

『麗奈ちゃんの最愛のおじいちゃんと同じ名前で偶然出会えたんだから何かの縁だよね!これからもよろしくね』

『はい…こちらこそ』

私は先生にときめいていた優しい笑顔も 時々見せる男らしさも全て好きになっていた。

こんな素敵な人に何故彼女がいないのか不思議だった。
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