夢〜明日への奇跡〜(実話)
家に着くなり部屋に駆け込んだ。


『麗奈!ただいまぐらい言いなさい!ご飯食べたの?ったく外で食べるなら連絡ぐらいしなさいよね!』


リビングではお母さんが口うるさく叫んでいた。
当然私には耳に入らなかった。
先生へのメールで頭いっぱいだった。
机の引き出しをあけると、あの時閉まったままの名刺があった。
文字は雪で滲んでいた。
裏を見ると

【MerryX'mas
いつでも連絡してきて 待ってるから】

メッセージが書いてあった
知らなかった…。

ただの名刺とばかり思ってた。私はすぐ先生にメールを送った。


【麗奈です今夜はありがとうございました本当に楽しかったですまた会える日を楽しみにしていますおやすみなさい】

…送信…

はぁ〜送っちゃた。
緊張したぁ〜。
すぐにまた携帯がなった。

【ありがとうこちらこそ誘ってごめんね。俺もまた会いたいなぁ!ゆっくり休んでね。おやすみ】

先生からの初めてのメール私は思わずメールを保護してしまった。


ねぇ…じーちゃん。
私恋しちゃったかも。
じーちゃんと同じ名前の優しい人なんだよ。
やっとじーちゃんを卒業できるかな。




どうしてこの時じーちゃんは止めてくれなかったの。もう私最愛の人を失いたくなかったのに…
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