夢〜明日への奇跡〜(実話)
〜第6話〜 もう一つの想い
あれから先生とは毎日メールのやり取りをした。
仕事の事とかくだらない世間話など…

それでも私にとっては大切な宝物だった。

『れーなちゃん!最近めちゃめちゃイキイキしてるやん』

鋭い祥子には見抜かれていた。私は先生と付き合ってはいないけどメールのやり取りをしていることを話した。

『えっ〜!!イケメンGetしたの?すっごーい』

『しっーっ!あんた声でかいって!』

『でっ!告られた?』

『何でよ!普通にメールしてるだけだって!リハビリの話とかね』

『全く!滝沢さんからアピールしなきゃ。待ってるばっかりじゃイケメン先生取られるよ!私がメールしてやるから』

『余計な事しなくていいの私はこのままでいいんだから』

『歳取るとこれだからね(笑)欲がないというか何というか…』


『コラー!!何て言った』

『お前らうるっせーんだよ早く記録書けよ!イケメンイケメンって馬鹿じゃねーの』


いきなり源太が言った。一瞬周りがシーンとなった


『源太…ごめん…どうしたの?』


『なーんてね!俺もクールに言ってみただけ!やっぱ元気の源ちゃんにはクールなんて無理っす(笑)』


『なっ…なーんだ!もう源太ってばぁ〜!びっくりするじゃん(笑)』

冗談か…
でも…さっきの源太の目 本気っぽかったなぁ


『お疲れ様でした』

『お疲れ!』

今日も無事一日が終わった
じーちゃん今日も沢山頑張ったよ!明日も見守っててな!
私はロッカーの中のじーちゃんに写真にいつものように話しかけ鍵をした。

『滝沢…今日時間あるか?』

振り向くと真面目な顔をした源太が立っていた。
< 40 / 122 >

この作品をシェア

pagetop