夢〜明日への奇跡〜(実話)
『わぁ〜!相変わらず綺麗だしカップルばっかだね』

『あぁ。麗奈あんまりはしゃぐと躓くぞ(笑)』


『も〜和実はいつも私を子供扱いするんだから』

『ごめん。ごめん!』

そうゆうと和実は私の頭を優しく撫でてくれた。

じーちゃんみたい……

『ねぇ和実はどうして理学療法士と介護福祉士になったの?』

『あぁ…俺は小さい頃は医者になりたくてね。でもその当時うちの親父が小さな工事を経営していたんだけど失敗して…。大学に行く金も全部借金返済にまわされたよ。まだ小さい妹もいたしな。大学は諦めたんだ。暮らしは裕福から貧乏に早変わりさ…不思議だよな近所の奴らまで態度変えてきやがってさ…親父と母さんは毎日金の話で喧嘩してるし 俺むしゃくしゃして家ん中めちゃくちゃして出ちゃってさ』


そんな事が…あったなんて

『何も出来ない自分自身にも腹がたってね…一人公園で泣いてたらさ 知らないお婆さんがずっと笑ってんだよ。最初はにムカついてんだけど、お婆さんが俺の傍にきてギュッて手を握ってきてさ…

【辛くても笑う事を忘れちゃいかんよ。自分を信じてしっかり夢を持ちなさい。頑張るんじゃよ】

ってね。その言葉に俺は救われたんだ。今俺に出来る事を頑張ろうってね』


【夢】
の始まりを話す和実は本当に素敵だった。
夜空いっぱいの星より
街のネオンより
ずっとずっと綺麗で輝いていた…。
< 51 / 122 >

この作品をシェア

pagetop