夢〜明日への奇跡〜(実話)
〜第10話〜 涙のわけ
あれから和実とは会うともなくメールだけの関係が三ヶ月続いた。

記念日だけは逢うと決めていた約束もなくなってしまった。

和実に話がしたいと言っても全く会ってくれなかった

こんな関係もう…
やめようちゃんと気持ち伝えて真実が知りたい…。

和実と別れたって今まで通り頑張れるはずだから。

私は和実にメールをした。
【和実…
もう…終わりにしよう。
和実に出会って九ヶ月本当に幸せでした。ちゃんと最後くらい会ってくれるよね?今日あの夜景の場所で待ってます】
…送信…

送っちゃった。
本当は ずっとずっと側にいたかった…



よ〜し!最後くらい おもいっきりオシャレして行こう。



私は一人夜景を見ながら初めて和実と
出会った時の事
手をつないだ事
キスした時の事
抱きしめられた事
夢を教えてもらった事など思い出していた。

涙止まらないよ…。和実。

この場所に来るとあの楽しかった記憶が消えないよ…

負けないように
枯れないように
笑って咲く
花になろう〜

私は何度も何度も口ずさんだ。
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