夢〜明日への奇跡〜(実話)
『麗奈…俺は麗奈と出会って幸せだったよ。約束守れなくてごめんな…
あんなでかい夢なんか言ってしまって…
最低だよな…
麗奈なら俺なんかよりいい奴 絶対見つかるよ。
幸せになってくれ…』


いい奴見つけて…って
軽々しく言わないでよ。

和実より素敵な人何処にいるの?
私の幸せ願うなら連れて来てよ…。

『ねぇ…和実…私を愛してたんでしょ?なら最後に私を抱いてよ』

『何…言ってるんだよ…冗談だろ…麗奈はそんな子じゃないだろ』


私は最低女になりたかったどうせ終わるなら綺麗に別れるより 最低な別れにしたかった。
こうでもしないと 和実から離れられない気がした。もちろん和実が受け入れるわけないって思ったから。

『…わかった…』

『えっ…』

本気なんかじゃないのに。
今更…嘘だよなんて言える雰囲気でもなさそうだし。
和実は何も言わず私の手を引き…車に乗せた。


ちょっと…待って…よ…。
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