夢〜明日への奇跡〜(実話)
『次滝沢の番だぞ』

みんな盛り上がっていた。

気分悪っ……。

最近体やけに怠いし 歳かな?
色々な事が沢山ありすぎて疲れてるだけかな…。


私はその程度だろうと軽く思っていた。

『滝沢さん顔色悪いけど大丈夫?』
『…うん…ちょっとね…』
『俺送って行くよ。帰って休んだ方がいいよ』

『せっかくのカラオケ大会なのにごめんね…先に帰るね…きついわ』

源太が送ってくれることになり皆に詫びて源太の車に乗った。

『お前風邪か?』

『そうかもね…』

『馬鹿は風邪引かないのにな(笑)』

『ばーか!』

『お前まさか…妊…何でもねーや』

何…妊娠って事…

そういえば…生理 かなり遅れてる

毎月不順だから気にもしてなかった…けど…

まさか…あの一夜だけで…
私は大きく頭をふった…

『どうしたんだよ…心当たりあるのか?』

『な…わけないじゃん…』

『明日きつかったら仕事休めよ。大丈夫だからよ。病院行ってゆっくりしろ』

『うん。わざわざ送ってくれてありがとう。カラオケ楽しんでね』

源太は私を家まで降ろすと心配そうに皆の所に戻っていった。


妊娠…って…

気のせいだよね…


たった一夜で…

そんなわけないよね。
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