夢〜明日への奇跡〜(実話)
次の日も体の怠さは続き私は仕事を休んだ。

『お母さん!お粥梅干したっぷりでお願い』

その時…とてつもない吐き気がしてトイレに駆け込んだ。


『うっっっ―』

何…この胃の底から込み上げてくる吐き気は…

ドラマでよく見かけるツワリみたい…

えっ…ツワリ…って事は…やっぱり…

するとお母さんさんが洗面所にタオルを持ってきた。
『麗奈。あんた妊娠してない?肌荒れや浮腫酷いわよ病院行きなさい。お母さんも行くから』

さすが母親…
鋭い感だった。

『一人で大丈夫だから』

『もし…そうだとしたら命なんだからね…お母さん何も言わないから。麗奈が決めなさい。まずは病院行かなきゃ』


【いのち】

お母さんの言葉が重くのしかかった。



私は産婦人科へと向かった。

本当はすごく怖かった。
和実がそばに居てくれたらどんなに心強いだろうか…

私はあの日以来 封印していた あの曲を取り出し
何度も聞いた…
二人だけのLove Song…

和実を少しでも感じたかった。
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