夢〜明日への奇跡〜(実話)
『おはようございます』

『滝沢さん〜!もう風邪大丈夫なの?皆心配してたんだよ!無理しなくて良かったのに…』

『うん…祥子あのね話があるの…私妊娠してた…8周目だって』

『はっ?嘘でしょう?妊娠って…あの先生の子供?』
『うん…最後に会ったあの日に私が抱いてって言ったの…最低女で終わりたくてわざと言ったんだけど…』
『そんな…あんまりだよ』
『あいつには言ったの?妊娠の事』

『まだ…私は生みたいの。一人で生んで育てるのは並大抵な事じゃないって分かってるけど…愛する人の子供だよ』

私は泣き崩れてしまった。すると源太が私と祥子の会話を聞いて呆然としていた。

『悪り…聞くつもりはなかったけど…妊娠って滝沢マジか?お前正気かよ?生むって父親もいない子供をどうやって幸せに出来るんだよ!頭冷やせよ!』

『源太…私もう決めたの』
『お前馬鹿じゃねーのか?お前の言ってる意味さっぱりわかんねーよ』

『氏家さん…言い過ぎよ』
『私は滝沢さんの決めた事に反対はしない。でも後悔だけはしてほしくないの』
『祥子…ありがとう』

『誰が何と言っても俺は許さねーからな!あの野郎今頃、女とヘラヘラしてると思うとマジ許さねー!俺があいつに言ってやるよ』

源太…祥子…
ありがとう。

こんな私を心から心配してくれて。

最大限の夢描くよ。

たとえ 無謀だと

他人が笑っても

いいや いいや


まさしく あの曲の通りだった…。
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