夢〜明日への奇跡〜(実話)
私は和実のいる病院に向かった。
全ての誤解を謝りたかった。

『俺は駐車場で待ってるから。行ってこいよ。ちゃんと素直に話してこい…俺本当はお前の子供の父親になるからってあいつに言いたかったんだ』

『えっ…』

『こんなにお前が一人で苦しいんでるのにあいつが許せなくて…俺が絶対お前を幸せにしてやろうって思ってた。でも…お前達の愛にはかなわねーよ…お互い好きなのに自分を犠牲にして。馬鹿だよ。だからちゃんと話せよ…俺はお前達の幸せを陰で見守る役にまわるよ』

『源太…ありがとう…』

『だから泣くなって…お前は笑顔だろ…じいさんもそう言ってるはずだよ』

いつもいつも支えてくれた源太…

感謝してるよ…

もう意地はらない。
素直になるよ。
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