夢〜明日への奇跡〜(実話)
薄暗い廊下に…
どことなく冷たい椅子…
私は夢花と一緒に祥子達がくれたお守りや千羽鶴をにぎりしめ祈っていた。

すると…

『麗奈…』

『お父さん、お母さん…どうして…』

『あんた体は大丈夫なの…やっぱり娘はいつまでも可愛いもんなのよね…
今まで反対してごめんね。麗奈が1番辛いのに…。
一緒に頑張りましょう!可愛い孫の為ですもん』

『お…かあ…さん』

私は和実との事 許してくれた両親に本当に感謝した。
散々我が儘言ってきたのにやっぱり最後は分かってくれる。

きっと私も夢花が生まれたら両親の有り難さがわかるんだろうな…

『和実もきっと目が覚めたら喜ぶよ!お母さん達に認めてもらえないの気にしてたから…』

『お父さん…ありがとう』
『和実君から手紙届いてな。いい青年じゃ…早く認めてあげるべきだったよ』

『和実が手紙?いつ?』

『昨日届いたよ…家庭の事も…お前を好きな理由も…病気の事もな…』

『お父さんったら号泣なのよ(笑)』

『余計な事言うなや』

そうだったんだ…
和実 体きついのに…

夢花…
あなたのパパは最高な人よ優しくてかっこよくて暖かくて…

誰よりも ママとあなたを大切に想ってくれているのよ

大きくなったら
パパみたいな人

好きになってね…
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