夢〜明日への奇跡〜(実話)
あれから私は和実の病院には行かなかった。
和実のお母さんに何度も電話をもらったが
和実の事がどうしても
許せなかった。
『麗奈入るわよ』
お母さんが心配して部屋に入ってきた。
『麗奈…和実君も辛いのよあんなこと言ったのは本心ではないことぐらい分かるでしょう?あんたの好きなじいちゃんもそんな
時期あったけど、ばあちゃんは絶対逃げなかったよ!夫婦なんだもん。相手の気持ち1番理解してあげなきゃ…和実君のお母さんも謝ってらっしゃったわよ!夢花だってパパに会いたがってるわよ』
『お母…さん…』
私はお母さんの胸で泣いた。
もうすぐ母親になるのに。
『夢花〜またママ泣いてるよ!本当泣き虫だよね。
麗奈あとで和実君の所行くわよ。お母さん和実君の好きな唐揚げ作ってるから持っ行ってあげましょ』
『うん…ありがとう』
そうゆうとお母さんは部屋を出て行った。
私が支えてあげなきゃ和実は一人ぼっちだよね…
私 和実の妻なのに現実から逃げる事ばかり考えてた。
和実を守るって誓ったのに…
和実ごめんね…
私は机の上に置いたままにしていたビデオテープを思い出した。
あの日主任が渡してくれた…。
辛くなったら見ろって言ってたよな…。
何だろう…
ビデオテープを取り出し
テープを再生した。
その中の映像は利用者さんからの私と和実と夢花へのビデオレターだった。
『笑顔は忘れてないか』
『子供は宝だぞ』
『早く赤ちゃん抱かせてくれ』
『辛くても逃げちゃいかん!夫婦で乗り越えてこそ本物の夫婦だからな』
私は一人一人のメッセージに感謝し涙した。
今の私を見られたら利用者さんみんなを裏切ったことになるな…。
全てのメッセージを胸に刻みビデオを消そうとしたとき あの曲が聞こえてきた。
希望苑の全スタッフによる歌のプレゼントだった。
もちろん曲名は
Mr.Childrenの
【花】
だった。
ピアノが得意な祥子の伴奏に合わせて 皆笑顔で歌っていた。
それは…最高の
【花】
だった。
そしてこのテープは私の一生の宝物となった。
…みんなありがとう…
私…もう逃げないから
和実、夢花…ごめんね。
和実のお母さんに何度も電話をもらったが
和実の事がどうしても
許せなかった。
『麗奈入るわよ』
お母さんが心配して部屋に入ってきた。
『麗奈…和実君も辛いのよあんなこと言ったのは本心ではないことぐらい分かるでしょう?あんたの好きなじいちゃんもそんな
時期あったけど、ばあちゃんは絶対逃げなかったよ!夫婦なんだもん。相手の気持ち1番理解してあげなきゃ…和実君のお母さんも謝ってらっしゃったわよ!夢花だってパパに会いたがってるわよ』
『お母…さん…』
私はお母さんの胸で泣いた。
もうすぐ母親になるのに。
『夢花〜またママ泣いてるよ!本当泣き虫だよね。
麗奈あとで和実君の所行くわよ。お母さん和実君の好きな唐揚げ作ってるから持っ行ってあげましょ』
『うん…ありがとう』
そうゆうとお母さんは部屋を出て行った。
私が支えてあげなきゃ和実は一人ぼっちだよね…
私 和実の妻なのに現実から逃げる事ばかり考えてた。
和実を守るって誓ったのに…
和実ごめんね…
私は机の上に置いたままにしていたビデオテープを思い出した。
あの日主任が渡してくれた…。
辛くなったら見ろって言ってたよな…。
何だろう…
ビデオテープを取り出し
テープを再生した。
その中の映像は利用者さんからの私と和実と夢花へのビデオレターだった。
『笑顔は忘れてないか』
『子供は宝だぞ』
『早く赤ちゃん抱かせてくれ』
『辛くても逃げちゃいかん!夫婦で乗り越えてこそ本物の夫婦だからな』
私は一人一人のメッセージに感謝し涙した。
今の私を見られたら利用者さんみんなを裏切ったことになるな…。
全てのメッセージを胸に刻みビデオを消そうとしたとき あの曲が聞こえてきた。
希望苑の全スタッフによる歌のプレゼントだった。
もちろん曲名は
Mr.Childrenの
【花】
だった。
ピアノが得意な祥子の伴奏に合わせて 皆笑顔で歌っていた。
それは…最高の
【花】
だった。
そしてこのテープは私の一生の宝物となった。
…みんなありがとう…
私…もう逃げないから
和実、夢花…ごめんね。