夢〜明日への奇跡〜(実話)
私はお母さんと和実の所へ向かった。

病室に入る前 どんな顔して会ったらいいのか悩んだが 何事もなかったように笑顔で戸をあけた。

『和実!麗奈姫と夢花姫が来たわよ』

『麗奈…』

和実はびっくりして読んでいた雑誌を落とした。

『あ〜やらしい本見てたんでしょう』

『麗奈…この前は本当にすまなかった。俺は最低な人間になってた。全て嘘なんだ。あんなこと思ってもいないんだ…信じてくれ…夢花は正真正銘俺の愛する子供だ…本当すまない』

『ったく…和実は…』

『許してくれるのか?』

今にも泣きそうな声で和実が言った。

『部屋の片付け大変だったんだから!夢花の写真も私の写真も投げ散らかして、いらないんでしょ?』

『い…いるに決まってるだろ!すまない』

『じゃ私と夢花にキスして…二度とあんな事言わないと誓ってよ…そしたら許してやるから』

『分かった。誓うよ』

和実は涙を流し優しくキスをした。

『夢花…会いたかったよ。パパ最低だよな。ママを泣かせてばっかで』

私達は抱きついたままだった。
久しぶりの和実の体は
ますます痩せていた…

和実…辛かったんだよね
私と夢花がついてるからね

ずっと一緒だよ……
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