夏と海~summer and sea~
そんな適当なやり取りをしてると、一部の部員が私に気づいた。
「あっれ??女??」
「まぢ!?…ホントじゃんっ!」
騒ぎだした部員を見て黒崎先生は「はぁ~」とため息をついて、皆を集合させた。
いつの間にか全員揃っていたらしく、結構な人数だった。
大体35人…くらいかな。
ちゃんと数えてないが、きっとそれくらいだ。
この学校は弱小チームでもなければ強豪チームでもない。
そこそこのチーム。
35人くらいの部員が私に注目する。
黒崎先生は全員が揃ったことを確認すると、私のことをみんなに紹介した。
「今日からうちのマネージャーだ。」
「あ、あの…。有沢智夏です!中学ではソフトボールをやってました。
よろしくお願いします!」
「は~い。拍手ぅ~!」
黒崎先生の言葉でみんなが拍手する。
そして、一年野球部員も先輩に挨拶した。