夏と海~summer and sea~



練習が終わり、整列した。
私はどこにいたらいいかわからず、とりあえず列の一番端にいた。

私も一応部員だし、ここでいいと思った。

だけど、先生が


「智夏はこっち。」


と言って、自分の隣を指した。確かに、私がここで話を聞いたからといって別にメリットがある訳じゃない。

私は素直に隣に行った。


「今日から1年が入ったし、メニューも少し変わると思う。
だが、今年はマネージャーがいる。
まぁ明日からもっと気合い入れてくぞ!」


『はい!』


「今日はこれで終了!」


『ありがとうございました!!!!』


部員の低く大きな声。
やっぱ野球部はこうだよね!

私も球拾いなどをして結構疲れた。

そんな私を見て、先生が話しかけてくれた。


「っよ。初マネージャー。どうだ??」


「まぁ…疲れた、かな??」


「コラッ!先生には敬語!
…………なんてな。

他の部員が普通なのに、お前だけはいけないよな。」

くしゃっと私の髪をして笑った。


「じゃあ遠慮なく~!」


「今日はお疲れさま。
また明日も元気にこいよ!」



今日はその後、すぐに帰宅した。



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