夏と海~summer and sea~
~~~~~♪
好きな歌手の着うたで目が覚める。
大好きな歌手の声のはずなのに、寝不足で、その声に苛立つ。
「……………ねっむ…。」
中学頃から低血圧で、寝起きが悪い。
リビングへ行き、朝食のトーストを口にする。
トーストを食べたら体操着に着替えて、家を出た。
「おはよ~ございま~す!」
学校につくと、20人ほどがいた。
「チッス!智夏。」
「彼兎先輩!おはようございます!」
一番に挨拶をしてくれたのは彼兎先輩だった。
それから続々と選手が集まり、直ぐに練習が始まった。
ウォーミングアップが終了し、キャッチボール。
ボールが速い人、肩が強い人、コントロールがいい人。
各々がやっぱり違う。
その後にトスバッティングをする。
「やっべ!遅れた!」
トスが始まった頃に海斗先生が来た。
見るからに髪はボサボサで、服もよれよれ。
絶対に寝坊したな。
「寝坊ですかぁ~!?教師のくせにっ!」
「悪りぃな!航雅!ちょっといいか??」
「はい!」
少し詫びを入れると、先生は航雅先輩を呼んだ。
チラッと私の方を見て、来い来いと手招きをした。