夏と海~summer and sea~



「あの…。いいですけど、やっぱボールとか違うし全然下手だと思います。」


「気にしなくていい。
練習すれば馴れるだろ??」


まぁ…そりゃぁ…
練習すれば馴れる。

だけど、私はマネジとして入ったわけで、野球をするために入った訳じゃない。


「いいじゃねぇか。面白そうだし。」


「…………え…。」


海斗先生が笑いながらいった。
私は戸惑ったがすぐに返事をした。


「はい。じゃあやってみます。」


「ん。よろしくな。」


ポンッと置かれた手に少し親近感がわく。


「じゃあ悪いけど土曜までに智夏、航雅は考えといてくれな。」


『はい』


朝部をしっかり見ると、ある疑問点が生まれた。
でもそれはあまりにも単純でこんなことを発言していいかもわからない。
とりあえず、手に持ってるメモ帳にメモる。


朝部が終わった途端、私に話しかけてきた人物がいた。


「智夏、教室帰ったら話しあるから。」


「べつにいいけど。
春真にそんなこと言われるとちょっと怖い。」
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